TREK MADONE7+9070Di2_3

パーツの事ばかりになってましたのでフレームの事なども。
レック・マドンの13年モデルはフルモデルチェンジし、どこのメーカーもなし得なかった全方向エアロダイナミクスとも言える全面的なフレーム形状の変更を敢行しました。
自転車はこれまで進行方向に対しては風洞実験やら数値解析でエアロ効果を吟味されては来、ホイールの乱気流やフレームのそれに対しては認知そのものはなされていたものの、その改善をあまり実行(市場に出る)には移されてきていなかったように思います。
単純に考えてもあらゆる報告からの風に対応する、、、なんて製品作りは回転部分が多いしかも全てがむき出しの自転車に関しては難しそうです。
世界一のブランド力と生産技術の高さがなし得た結果が今年のモデルであろうと思います。

乗ってみればそれは明白で、「物理的な質量の低さと乗り手の駆動力を地面にまでロスなく伝えることができる剛性の高さが低速域での性能を、あるいは唐突な衝撃力の緩和とペダリングスキルの乱れをカバーする大きな弾性の高さが高速域の性能を高めている」というのが感想。
簡単に表現すれば「すっと進んでグイーンと伸びる」www
伸びる原因はその形状によるところも大きいでしょう。
何せ昨年も同等レベルのマドン6.9SSLに乗りましたが低速域では判り難いものの中速域以降の「風離れ」ともいうべき風の「抜け」の良さは乗れば感じられるのではないでしょうか。
私はこの辺り非常に敏感だと自負しています。
何せもう20年も前にはなりますが3年ほど100キロチームタイムトライアルという種目でシマノナショナルチームでビシバシ鍛えられましたので風の怖さは身に沁みているつもりです。
さて非常に抽象的ではありましたが、このフレームには数値ではぱっと表せない性能の高さ、そしてトレックの長年に渡るカーボンと自転車への執着と情熱が感じられると思うのです。
設計力の高さと自社での生産技術の高さ、そして自転車に対する情熱の高さが無いと良い自転車はできないでしょう。
幾らスポンサードされているトップ選手がええ事言うても製品となった自転車を乗ってみれば判る事ですね。

ちなみにこのメッチャシブいカラーはチーム・アヴェルの指定色です。カラーパターンはお好きにして頂いてカラーのみ三色で構成して頂いてチームの方に乗って頂いております(笑)